Miyashita Mariko

2011年7月アーカイブ

海の子

震災から4ヶ月あまりが過ぎました。

DSCN3418.JPG

展覧会をしてお世話になったことのあるデパートの画廊担当者さんの出身が気仙沼でした。

お話しによると、ご家族は気仙沼に住んでおり、津波で家が流されたということでした。

まさにニュースのままの現実が身近に感じた出来事でした。

 

画廊担当さんは、とても気さくなお姉さんで、展覧会の度にとてもよくしていただいた思い出があります。

そんなお姉さんに何か恩返しというか、お姉さんの心配や苦労を少しでも軽減するお手伝いができないかと、画家仲間で相談して協力したことがありました。

 

>>その経過報告が「ホヤぼーや」と共にやってきました。

 

気仙沼にお住まいだったご両親は、命こそ無事ではありましたが、家は跡形もなくなってしまったそうです。

今は避難所を出て、民間のアパートを仮住まいとして生活を始められたとのことです。

仮設住宅がなかなか当たらない状況、テレビで見るよりもはるかに被害が大きい様子など、事細かにお手紙をいただきました。

 

それでも少しずつ前進している様子です。

震災直後の悲しみやショックは幾許かは知れません。

それでも復興に向けて進んでいるようでした。

 

気仙沼公認キャラクター「ホヤぼーや」は、障害者授産施設で作られたものだそうです。

「少しでも気仙沼を身近に感じてもらえれば」ということでいただきました。

多くの人が助けを必要とする中で、弱者の方が等閑になってるかもしれない。

フっとまた心配が生まれました。

 

結局私ができることは、何か直接手を差し伸べることはできません。

ですから、少しでも多くの方に気仙沼の「ホヤぼーや」を知ってもらいたいと思いました。

 

そして、私なりに私ができることを精一杯やろうと思います。

すきなもの

先日、虎ノ門に行く用事があって出かけてきました。

虎ノ門は歩くとすぐに霞ヶ関や溜池山王に寄れる場所です。たまたま文化庁にフラっと立ち寄ったら溜池山王のお菓子屋さんを思い出しました。

110623_1758~001.jpg

>>ツッカベッカライ カヌヤマ

  オーストリア菓子専門店

  港区赤坂1-4-5

 

文化庁に出入りしていた恩師がよくこのお店を使っていたのですが、海外からのお客さんに差し上げてとてもとても好評だったここのクッキーをよく研究室にもってきてくれたことを思い出しました。

私はここのクッキーがとても好きで、恩師もそれを覚えていて、文化庁の帰りには寄って買ってきてくれていました。

 

洋菓子は海外が本場だが、和製洋菓子でありつつ、外国の方に評判がいいというここのクッキーは予約しないと買えないもので、食べると「なるほど」と思うほど美味しいものです。

 

恩師にお店を教えてもらってからは、私もよくお使い物に使うようになりました。

110623_1853~001.jpg

 

今回はここのお店でも有名な伝統的オーストリア菓子ザッハトルテも買って帰ってきました。

ザッハトルテはいわばチョコレートの塊のようなケーキなので、殺人的な甘さを想像します。

しかし、ここのザッハトルテは格別です。

さすがはオーストリア菓子専門店。

 

お店に入ったらすでに粗方の商品は売り切れ状態で、ガラスケースには何もありませんでしたが、お店の人に聞いてみたら奥の厨房から出していただけました。

 

ありがたいものです。

 

・・・そんな美食家の恩師は平成18年に亡くなり、もう5年が経ちました。時々恩師を思い出しながら、美味しいものを食べるのはいいことです。

昨日、一週間の個展の会期を無事に終えました。

会期中に梅雨明けして夏本番の真夏日が続く中、沢山の方々にご来場いただきありがとうございました。

 

DSCN3372.jpg >>土日のギャラリートークでは会場に用意した椅子が足りないほどのお客様で賑わいました。。。

 

今回は2年ぶりの個展で、しかも地元でこれだけの作品数を揃えての個展は初めてのことでした。実は作品数も過去の個展に比べて最大でした。

 

幼稚園・小学校・中学校・高校と、八王子の地元の学校に通っていたので、当時の記憶を辿りながら思い出話や苦労話など、今に至るまでを回顧することが多かったです。

 


こうやって絵を描いて展示して皆様に見ていただくようになるまでにはずいぶん時間がかかったものだとシミジミと思うと共に、今日の今の自分があるのは多くの方が私を支えてくれたからこそだということを思いだして感謝の気持ちでいっぱいになりました。

アトリエでは一人で絵を描いているのですが、実は一人では描けていないということ。

時々昔のことを思い出すのは悪い事ではないですね。。。(笑)


 

DSCN3410.JPG 

会期中、そごう八王子店では「そごう夏市」真っ最中でセール期間と重なっていました。

・・・セールの時期が来ると少し切なくなります。

夏のセールの時期になると絵具や材料屋さんも同じようにセールになります。学生時代、年に2回あるセールの時期になると沢山の絵具や筆を買いためたのを思い出します。

日本画の絵具や筆は非常に貴重で高価なものが多く、学生のバイト代だけでは到底満足するほど用意することができなかったのを思い出します。

 

 「いつか思う存分絵具や筆や材料を使って絵を描けるようになりたい」

 

それが私の夢だったのを思い出しました。

 しかし、よく考えたら今でもその気持ちはちっとも変わってないことに気付きました。

 

 

そして

「いつまでも思う存分、絵を描いていたい」

が夢の一行に書き加えられ、 また今日から新しい作品を制作する毎日がやってきました。

次の展示でいい作品ができるようにまた日々精進です。

 

ありがとうございました。

個展開催

昨日、初日を迎えました。

DSCN3400.JPG

 

>>沢山のお花をいただき、初日がスタートしました。

 

平日にもかかわらず、初日には沢山の方が来場してくださいました。地元での開催ということもあって、古くからの知り合いや懐かしい友人なども来てくれました。

小学校の頃の担任の先生や、昔、寒空の下でスケッチしていたら声をかけてくれてお茶を出してくれたインテリアショップのオーナーさんや、地元ならではの方々来てくれて、いつもよりもアットホームな感じがしています。

 

そう思えば、地元の方々に助けていただいて暖かく見守られて育ってきたような気がします。

 

知り合いではないにしても、八王子出身というのだけで、来る方来る方に「どこに住んでいたの?」とか、「こんな人が八王子にいたんですね。」なんて言われたりしながら、親しみを持って見ていただいているようです。

 


>>会場はそごう八王子店の美術画廊を広々と使って作品が並べられており、150号の大作から3号の小品まで様々な作品がとても広く見やすいレイアウトに配置されております。

 



 

 

 

市長.jpg

 

>>二日目の今日は、八王子市長の黒須隆一市長もご来場いただきました。

 

市長は私の高校の先輩であり、同窓会(あかね会)の会長もしてくださっておりました。

八王子や地元の為にできることをお話ししたり、出身校の話しで盛り上がりました。

 

とても気さくな方で、終始にこやかに芸術や八王子の話しをされて、ずいぶんと長く画廊におられ、絵をご覧いただきました。

 

展覧会はまだ始まって間もないですが、沢山の方にお声掛けいただき、毎日楽しい時間を過ごしております。

会期は11日までですが、それまで一期一会を大切に過ごして行きたいと思います。

 

お時間ありましたらお出かけいただけますと幸いです。

会場でお待ちしております。

展覧会情報のリンク

明日より個展が開催されます。

その情報について掲載していただきました。

 

00001.jpg

 

>> 院展/日本美術院ホームページ

 

日本美術院(院展)はオフィシャルホームページを持っています。

ここでは院展関連の展覧会情報や、作家作品の閲覧ができます。

美術院の歴史やコラムまで、幅広く美術院の魅力をお伝えするものになってると思います。

 

表紙の動画も横山大観の「生々流転」に始まり、菱田春草といった歴代の巨匠の作品が流れ、歴史の重さを感じます。

 

展覧会情報のタグから個展・グループ展カテゴリー内の院友をクリックすると7月の欄に今回の個展の情報を掲載していただきました。

 

 

minamitama.jpg

 

>> 都立南多摩高校同窓会・あかね会

 

出身校である東京都立南多摩高等学校の同窓会のコミュニティーに作品と解説をつけて掲載していただきました。

 

 

個展の開催にあたり、様々な方面で多くの方にご協力をいただいております。

一人で絵を描いているようで、実は沢山の方に支えていただいて描かせてもらっているんだということを感じます。

 

ありがとうございます。

 

個展が開催できる喜びを、沢山の方に感謝の気持ちで応えていきたいと思います。

明日から1週間、一日一日大切に過ごしたいと思います。

カウントダウン

あっという間に7月がやってきました。

つい最近まで空は梅雨の顔をしていたのですが、すっかり蝉の音が似合う季節に突入してしまったようです。

今年の夏も暑くなりそうで、節電との兼ね合いが大変になりそうな気配です。

 

さて、個展の開催まであと5日となりました。

カウントダウンの開始です。

DSCN3395.JPG

 

>先日出来上がってきた図録を感慨深く眺めてみました。

 

 

個展は2年ぶりになります。

 

個展ともなると作品を沢山用意しなければならず、スタートラインに立った時には目眩がするほど気が遠くなったのを覚えています。

 

それでも一つ一つ丁寧に積み重ねるように進めるしかない。

日本画は「エイヤッ」と一気に仕上がるものではないので、地道な作業を繰り返し少しずつ、山寺の石段を登るように頂上を目指して前に進んできました。

 

あと5日でその作品が一堂に会します。

振り返れば長いようで短かったように感じた準備期間。でも、一点一点見て、どれも思い入れを強く持ったモチーフや風景。

長い道のりに時に辛く思うこともありましたが、今は晴れ晴れした気持ちです。

 

これから始まると思うと、「やっとここまできた」という思いと「まだまだだ」という思いと色々あります。

個展はゴールではありません。

今の私の「ベスト」が詰まった「全て」です。でも、「これから」も詰まっています。

だからその過程を皆さんと共有できればと思います。

 

会場にはお昼頃から毎日詰めている予定です。

 

私と私の作品に会いにお出かけ下さいましたら嬉しく思います。

会場で見かけたらお声掛けいただければ幸いです。

 

***

 

 

 

―百花爛漫―
     宮下真理子 日本画展

 

◆会期:7月5日(火)~11日(月)
     最終日は午後5時閉場

 

◆会場:そごう八王子店 5階美術画廊 

  JR八王子駅徒歩0分(駅ビル)

  八王子市旭町1-1   電話(代表)042-624-2511

 

◆営業時間:午前10時~午後8時     

 

◆ギャラリートーク:9日(土)・10日(日)各日午後2時~ 

Archives