2011年制作 「色葉の潦」(イロハノニワタズミ)
F100 第5回奈良県万葉日本画大賞展 入選
日本精機工業株式会社 蔵
草むらをかき分けてその先に偶然見つけた色鮮やかな葵の花はまるで宝物のように輝いて見えた。
いつも見つけられるとは限らない。
「葛のつるが分かれてはまたつながるように、また出会いたい。あなたに逢う日は花が咲くように嬉しい。」
一瞬の煌きとの出会いは愛おしいものを待ちわびる恋焦がれる気持ちによく似ている。
~梨棗黍に粟つぎ延ふ葛の後も逢はむと葵花咲く~(万葉集第16巻3834番)