本日より開催されます「五線譜の詩」に出品している作品の紹介です。
毎回広島店でのグループ展では土日にギャラリートークイベントを開催しておりましたが、今年は大学の集中講義が入ってしまい私はいけなくなってしまいました。
一緒に出品している他の4名の先生方はイベントに参加の予定ですので、作品のお話を直に聞くことができると思います。
是非、この機会にお出かけいただければと思います。
私の作品は今回はギャラリートークで説明もできないこともあり、また、広島までは遠くて作品を見られない方もおられるかと思いますので、Webで新作の紹介と解説をしたいと思います。
>>「緑光の誘い」(リョクコウノイザナイ)
F10号(53.0×45.5センチ)
森の奥に続いていく道を木漏れ日とともに描きました。
梓川沿いの山道は、針葉樹と熊笹に囲まれた木漏れ日の道。
道の向こうには明るく広々としたハルニレとニリンソウの草原・・・光と緑があふれる徳沢の空間が広がる。
山道をひたすら登り抜けた時のご褒美のような気持ちと道の先にある期待感と希望を絵に込めてみました。
(取材地:長野県上高地 徳沢)
天然緑青(孔雀石:マラカイト)をふんだんに使用し、奥の木漏れ日を純金泥で表現しています。
日本画の絵の具の魅力を生かせるように工夫しながら制作に取り組みました。
日本画は絵の題材や表現技法だけではなく、絵具そのものの美しさも魅力です。
緑の石の粉が乱反射して煌めく様子は絵を描きながらも何とも言えない気持ちになる、とても素敵な絵具です。
様々な観点から絵を鑑賞していただけましたら幸いです。