Miyashita Mariko

2014年2月アーカイブ

展覧会鑑賞記録

春の院展の制作や次の個展の準備の間に少しでも時間ができたり、外出する用事のついでに展覧会をみるようにしています。

先日、湯島天神の梅まつりに出かけた際、梅がまだ咲いていなかったのでたまたま宝物館に入りました。梅まつりに合わせた梅の掛軸の展覧会をやっており、横山大観から菱田春草、前田青邨といった巨匠の作品がずらっと並んでいてとても素晴らしかったです。

実物の梅と絵画の梅を愛でられる穴場だと思います。

そして梅まつりの時期は拝観料が特別料金となっていてお得ですので、梅を見ながら名画も鑑賞してみてはいかがでしょうか。

・・・ということで、ここ最近行った展覧会をピックアップします。

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>>ブリジストン美術館では「彫刻家の手・画家の目」という当館所蔵のコレクション展をしていました。

国内外の名品がずらっとそろっていて、とても見応えのある展覧会でした。

好きな彫刻があったり、見たことがある名画があったりと、とてもわかりやすく展示してありました。

特にジャコメッティの彫刻が良かったです。

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>>それから、クリーブランド美術館展と人間国宝展も行ってきました。

クリーブランドにある日本絵画の里帰り展覧会のような感じで、私の専門としていた鎌倉期の絵巻物である「福富草子絵巻」も来ていて、これはとてもよかったです。伴大納言絵詞のような異時同図、コミカルな内容と描写は秀逸でした。

人間国宝展は、主に物故作家の伝統工芸の名品が並び、それと同時にその復元ともいえる古典作品とを並列して展示するというとても面白い企画でした。

日本人の技術の素晴らしさと感性の豊かさ、それが形として現れた奇跡を垣間見て、日本はとても素晴らしい国だという思いが胸に溢れてきました。

そして日本人である誇りを感じました。

この国の文化を担うということの神髄に触れ、作品に真摯に向き合う大切さを強く感じました。

日本画というものも、時代背景において様々な変容を遂げて今日に伝わっていますが、根底にある精神というものには変わりがありません。

受け継ぎ、また、次に伝えるという役割の一部になれたらと思いました。

 日本画の題材となる植物などのモチーフ・・・お花や風景といった自然のものとの付き合いというのはその「旬」を逃すと1年待たねばなりません。

1年待てばいい場合もありますし、一生もう出会えないかもしれない場合もあります。

取材は時間との勝負で、四季折々、季節の移り変わりや空の色、空気の温度や風の音も全て異なる状況で一期一会を大切にしなければならないと思っています。

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ちょうど今はハウスイチゴのシーズンでしたので、先日、おひさまのいちご園さんにお邪魔してイチゴの取材をさせていただきました。

おひさまのいちご園さんのイチゴはとても大きくて味がよく、ここのイチゴの大ファンなのです。

そこでムリを言ってイチゴの栽培風景を見せてもらう機会を得ました。

イチゴの種類は、とちおとめ・ひたち姫・京虹の3種類で、3種類ともそれぞれ特徴があります。

色付き始めのイチゴの色の様子はとても魅力的で、輝くような真紅の実は瑞々しさに溢れて弾けそうな雰囲気でした。

イチゴ栽培の苦労話やイチゴの蘊蓄はとてもためになりました。

このおいしいイチゴにたどり着くまでには大変な作業が眠ってる・・・一粒の美味しさには一年の長い歳月がかかっていることに驚くとともに、またさらにイチゴへの愛着も増してきました。

DSCN6.jpg今回、特別に「みどりのイチゴ」を食べさせてもらいました。まだ熟していない緑色の小さな実です。

さぞかし酸っぱいであろうと想像していたのですが、口に入れて驚きました。

緑のイチゴは・・・リンゴの味がしたのです。

熟してない実ですら甘くて美味しいこと・・・それを教えてもらいました。

ここのいちご園のいいところはなにより園主さんがイチゴを愛してること。(笑)

イチゴが好きでイチゴ農家になったという、その熱意もまたイチゴ好きの私としてはたまらなかったです。

お近くにお出かけの際は是非このおいしいイチゴを召し上がってみてください。

(お電話でも注文できます。)

おひさまのいちご園・直売所 〒311-4503 茨城県常陸大宮市野口2550

TEL&FAX0295-55-4415 (イチゴシーズン12月中旬~5月中旬くらいまで)

http://blog.goo.ne.jp/ohisamano15

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