12月に入ってバタバタした毎日をすごしております。
先日、プリンスパークタワー東京で行われました松尾敏男先生の文化勲章受章の祝賀会に行ってまいりました。
松尾先生は同じ長崎生まれで、長崎院展の折に同行させていただいたり大変お世話になっておりました。
先生は多摩美術大学で教鞭を取っておられたので学生としてお世話になったことはなかったのですが、私が院展に初出品した絵を覚えてらっしゃり、お話ししてくださったこともありました。
このように松尾先生が恐ろしいほどの記憶力の持ち主であることは、実は有名なことなのです。
日本画家の受章は6年ぶり、日本美術院の同人であり理事でもある先生が受章し、院展の末端にいる若手の私もとても嬉しく、自分の歩む方向に明るい兆しを感じてまた邁進する力になりました。
日本画とは古くから続く伝統の先にあるものだと思っています。その先にあるものは古典回帰ではなく、新しい感性の下新たに伝統となるものを新しく作ることではないかと思います。
身近な先生方の活躍は、自分も同じ道を志していることに勇気を与えられます。
この日、この場所に本当に多くの方が集まりました。プリンスの地下のあの大きな宴会場いっぱい。
全て日本画を愛し、日本画に関係のある人々でした。
それがどれだけ幸せなことかと思うと、この日この場にいられることに感謝した一日でした。
松尾敏男先生、本当におめでとうございました。