Miyashita Mariko

2013年10月アーカイブ

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 デッサンしていると静かな時間が流れます。

雑念から逃れたい、何かを忘れようと集中するかのように、ただひたすら没頭するとモノの気持ちに心が入っていきます。

 

久しぶりにダリアを描きました。

メンドクサイモチーフです。

 

ダリアは花びらがたくさんでメンドクサイ・・・と思いながら集中して描いていると色々見えてきます。

中心から螺旋状に花びらが構造を成していてそれが外に向かうにつれて徐々に大きくなってくる。

まるで数列の方程式が見えてくる気分にもなります。

 

 

絵を始めた頃に言われた「メンドクサイものほど簡単なものはない」といわれたことを思い出します。

ただひたすらに目の前のメンドクサイ(煩雑)について一つずつ取り組むことでそれは解決するから。

その逆で「単純なものほど難しい」というものもあります。

 

絵は時にパラドックス解釈を目の当たりにさせてくれます。

 

 

そして、大学院で学んだことに「メンドクサイは全ての失敗の始まり」ということ。

メンドクサイなぁと思っておざなりに物事を進めるとその先には失敗が必ずと言っていいほどまっているということを学びました。

 

最近では「メンドクサイはチャンスのサイン」と思うようになりました。

「メンドクサイ」というスイッチが入るということは、そこさえキチンとできれば失敗しない。

 

時に「メンドクサイ」と思うことも悪くない。そう思ったら丁寧に煩雑に取り組むことを怠らなければいいのだから、「メンドクサイ」に気付いたことはスバラシイと思うようにしている(笑)。

 

 

 

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 ちょうど、伊勢丹立川にて「チアアップ!立川・多摩・武蔵野・八王子 味祭展」を開催中で、その一つのブースに出展中のパティスリータツヤササキにオジャマしてきました。

西八王子にある、パティスリー・タツヤササキは主にフランス伝統菓子を扱っていて、濃厚なタルトがとても評判のお店です。

それと一日10個あるかないかのカヌレは絶品です。

 

お店にいくととても小さな店舗で、その店構えとスイーツのレベルとのギャップにまず驚かされるというのが正直なところです。

彼のお菓子を大変気に入っていて、そのまっすぐな心意気と情熱と、深いこだわりと実直なお菓子作りに惚れて、彼がフランス修行から帰って開業して間もないころからとても応援している若きパティシエさんなのです。

 

その彼のお菓子とコンフィチュール(ジャム)が今回伊勢丹立川の催事にて出展することになったので、これはとても嬉しいことだと思い、早速買いに行きました!

 

 

 

>>お菓子はマカロンクラシック。

マカロンと言えば、あのカラフルで様々なフレーバーのあるものを思い浮かべますが、あの原型ともいえる「元祖マカロン」を今回出品しています。

これは17世紀にフランス国王ルイ14世とスペイン王女マリー・テレーズの結婚を祝って作られ引き出物となったマカロンでもあります。(←ちょうど先日BS番組のフランス田舎特集でやってた。)

 

時代と共に失われた姿ではありますが、今尚その伝統を守り作り続けるパティスリーがフランスの片田舎にはあるほどです。

そのとてもシンプルな焼き菓子をフランス修行で習得したレシピで再現したのかこの「マカロンクラシック」なわけです。歴史と伝統のこもった本来の美味しさを発信すべく彼は今日も元気に店頭にて紹介していました。

 

このお菓子が現代のマカロン同様に広まってくれたらいいなと思いました。

催事は明日10月20日まで。興味のある方は是非お立ち寄りください。

 

 

>>伊勢丹立川7F催事場にて店主のパティシエ・タツヤササキさん

アキバ散歩

御徒町から秋葉原までの山手線の高架下にギャラリーが軒を連ねた「2K540というエリアがあります。

ちょっと不便な場所にあるのでなかなか行けずにいたのですが、やっとゆっくり散歩がてら行って見ることができました。

 

主にジュエリーや革製品などの工房軒店舗というスタイルの集合体なのすが、ここに集まるアイテムたちはとても個性的であり、味があるものが多いです。DSCN4040.jpg

 

メイドインジャパンを謳ったものが並んでいるということもあり、とてもしっくりくるものが多かったです。

何かを買うという目的と同時に見て楽しめる場所でもありました。

 

 

この通りを歩いているとどこからともなくとても良い香りがします。

ちょうど真ん中あたりにある「やなか珈琲店」からコーヒーの香りが。

ゲーダイから東大の方に向かって言問通りを歩いていくと根津の駅あたりにあったコーヒー店で、時々クラスメートが豆を買ってきて入れてくれたのを思い出しました。

その名も「やなかブレンド」。

 

懐かしいなぁと思いました。

 

ここでのんびり一服してまた散歩再開。

 

 

歩くペースで流れる景色を楽しむにはいい季節になってきました。

 

 

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