陣中見舞いに和菓子をいただきました。
京都に旅行をしていた方から「京都土産といえば?」というquestionがきたので
"ほうせん"です。
と答えたところ、わざわざ宝泉堂の和菓子を買って持ってきてくださいました。
なぜここの和菓子か?というと、ちょっとした思い出があります。
人間国宝の截金師(きりかねし)江里佐代子先生が年に数回研究室に講師に来てくださっていたのですが、いつもおいしいお土産を持っていらっしゃいました。
その一つが宝泉堂のほうせんでした。
江里佐代子先生は2年前の9月下旬に、イギリスとフランスへ講演と調査をしにお出かけになった際、フランスのアミアン(大聖堂がある小さな町)で急逝されました。
アミアンの大聖堂にあるステンドグラスを見に行ったとのことでしたが、それを見ることなく、天に召されてしまいました。。。
とてもすばらしい先生で、作品もですがお人柄も含め、大変尊敬しておりました。
そして本当においしいものをよくご存知で、いつも、おいしいお菓子をお持ちくださっては講義の間に学生にお土産を振舞ってくださったりしました。
おいしいお菓子と京都といえば・・・?と聞かれると、江里佐代子先生を思い出すのでした。