ご無沙汰しておりました・・・。夏の間は院展の出品作の制作に没頭する日々を過ごしておりました。
▼今年の出品作▼
「生ヒ立ツコト」
取材地:高知県南国市 長尾鶏センター
尾の短い若鳥と尾の長い成鳥を構成した作品。長い尾は成長の証であり、オナガドリは尾を長く美しく保つ為に「止箱」と呼ばれる狭い飼育箱の中で育てられて過ごす。そんな自由と不自由の境を象徴的に表現してみようと思い、構成してみました。
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若い時は自由である。群れることなく、身軽で、そして明るい未来を強いまなざしで見つめる。
成熟すると群れ、それぞれの関係性が産まれ、しがらみがあったり、もつれたり、複雑に絡み合ってくる。その長い尾が自らに絡むこともある。目線はどこか遠くをながめたり、自らにしか関心がないようだったり、鋭かったり、諦めたように力なかったり、様々な表情を見せる。
自分がこの鶏たちのどれかにあてはまるのではないか?と思いながら描いてみました。
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「生ヒ立ツ コト」とは、自由と不自由の狭間でもがいたり、色々なものが長く積み重なったりすること。
しかし、それは全て悪いことではなく、オナガドリの尾のように長く美しい尾を形成しているものだと思っています。
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再興大106回院展
- 会期:2021.09.01(水)~ 2021.09.17(金)
- 開催時間:入場時間は午前9時半から午後4時半まで(午後5時半閉場)
- *最終日は入場は12時まで(午後1時閉場) 9月6日(月)は休館です。
- 会場:東京都美術館
- 入場料:一般900円、70歳以上700円、大学生以下無料
- 主催:日本美術院
- 特記事項:*新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、展覧会・イベントの中止や、一部内容が変更になる場合がございます。
- 最新情報は、日本美術院ホームページのお知らせでご確認ください。
- 再興第106回院展|公益財団法人日本美術院 (nihonbijutsuin.or.jp)