クリスマスに向けてのグループ展に小品を出品します。
今回はSM(サムホール)1点です。
私の作品に使われる技法のひとつに「揉み紙」というものがあります。
染料や顔料で着色した和紙を揉んで絵具を剥がして折り目やひび割れ模様を作り、独特の風合いを作ったもので、江戸時代の唐紙に多く使われた装飾和紙の加工方法です。
これを制作する時の基底材(下地)として使って作画します。
今回の作品はその揉み紙の技法にさらに箔を使い、箔の割れ目から下地の和紙が見えるようにした和紙を使い、それに絵を描いております。
伝統的な技法の上に繊細な線描と彩色を施して野の花を描いております。
野草の姿もまた自然の美しさがあり、その形一つ一つ大切にしたいと思っています。
お時間がございましたら是非お出かけ下さい。
12月23日(水)~31日(木)
会場:銀座松坂屋 別館4階 美術画廊
(最終日は16時に閉場です)