絵を描くというのと縁遠い理化学実験道具の紹介です。
日本画を勉強していると、感覚(気温や湿度、触覚や嗅覚・味覚などなど)をフルに稼動して色々なことを体で覚える必要があります。それはまるで料理のようで、「感覚的」と一言で片付けてしまうその処方は、目検討であったり適当な配分であったりして一定のレベルを保つのが難しいことでした。
そこで、そんな「感覚的」なものに対する裏付けが必要となり、こういった道具を使うことになりました。
さて、これらの道具・・・パイレックスの耐熱ビーカー&タニタの高精細電子測量機は何に使うかというと・・・。
日本画の基本とも言うべき、礬水(どうさ)液(=滲み止めなどの溶液)を作るのに、膠と明礬の分量を量り、重量%を計算して好みの濃度を作るというものです。
そのほかには、目止め用の白土に雲母を混ぜる時の配合を量るとか色々と使います。
この電子スケールは0.1グラム単位まで量ることができるスグレモノです。これがあれば、パン作りの難しいイーストの分量も過不足無く量ることができそうです。
・・・料理も目分量で作ることができますが、キチンと量って作らなければできないものもあります。
・・・やはり、日本画は料理に近いのかもしれません。(笑)