Miyashita Mariko

執念?の栗ご飯

先日、ひょっこり両親がアトリエを訊ねてきました。

朝4時起きして栗拾いに行ったので、栗ご飯が炊けたと言ってわざわざ持ってきてくれました。

私の実家の栗ご飯は芝栗(山栗)で、ご飯に少しお醤油で色づけをしたものです。

 

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子供の頃から秋になると栗拾いをするのが行事になっていました。

実家の付近は野山が広がっていて、山のどこにおいしい栗の木があるのかというのは小さい頃からよくわかっていました。

 

雨の降った次の日は絶好のチャンスとあって、朝早く叩き起こされてよく拾いに行かされました。

年頃になって親に反抗するようになってもシブシブ栗拾いにはつき合わされてました。

 

栗の皮剥きは大変です。

鬼皮は固くて剥きにくいし、爪が渋で染まります。

 

栗ご飯は作るのがとても大変なものだと思います。

 

そんな栗ご飯を私の為に朝から栗を拾って、皮を剥いて、ご飯と炊いて持ってきてくれました。

季節の食べ物は体で季節を感じる一番のゴチソウです。

 

たかが栗ご飯、されど栗ご飯。

「わざわざ」がたくさん詰まったお重を感謝していただきました。

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