春の院展の制作も終わり、本年も無事に展示されることが決まりました。
今年の春の作品は、昨年夏に取材したスウェーデンストックホルムを題材にした最新作になります。
>>スウェーデン取材中は乗り物に殆ど乗ることなく、足でモチーフを探しました。
歩くペースで物を見たり考えたりすることで、とてもいい時間を過ごすことができました。
何気ない風景も、目に映る物事もどこと無く物語り性を帯びているように感じ、終始おとぎの国にいるような不思議な感覚で毎日を過ごしていました。
日本に帰ってきてそれらをどのように作品にするか悩みましたが、それも楽しみのうちに絵を作ってみました。
スウェーデン・ストックホルムでは、小さな島々が連なる国土であることから、船での移動がさかんな土地でした。
たまたま渡ったシェップスホルメン島の湾に面したヨットハーバーで、静かな海面に浮かぶ船(クルーザー)が何か休憩しているように見えて、その穏やかな時間を作品にしてみました。
今年の作品は湾に浮かぶ船を描いており、今までとはまた一味違った作品になっていると思います。
お時間ございましたら是非ご高覧いただけますと幸いに存じます。
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第六十六回 春の院展
東京展
3月30日(水)~4月11日(月)
日本橋三越本店 催事場