Miyashita Mariko

五月病と無縁・・・。

5月になり、慌しく制作や取材を繰り返しております・・・。というのは、7月の個展の締め切りがそろそろ迫ってきているので、その準備に明け暮れています。

 

ここの所はこれと言った休みも無く、出かける先々は専ら取材先であり、自宅に戻るとまた制作しては完成させるという感じで、黙々と絵を描いています。

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そんな毎日の制作の友、というか必需品の一つである筆の話しを。。。

筆は特注のものを使用しています。

毛質や原毛の違いで色々なものをそろえています。細かい作業が多く、とても神経を使うものですので、特に細い線描を行う筆は上質の物をいくつも用意しています。

 

毛質としてはコリンスキーやイタチなどのものが好きでよく使います。

 

>>こちらはその中でも珍しい毛質のものです>>

上:黒玉(クロネコ)

中:白玉(シロネコ)

下:根朱(ネズミ)

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十円玉と比べてもとても細くて小さな筆です。

特にネズミの筆はとても貴重なものです。最近はネズミを見かけなくなったのもありますが、現代では木造茅葺屋根の家に住むことができなくなったネズミの毛は、コンクリートをすり抜ける間に毛がスレてしまって使い物にならないというのがあります。

 

それから、ネコの毛を「~玉」というのがナゼなのかわかりませんが、ネコにタマという名前が多いのと何か関係があるのでしょうか・・・?

 

なにはともあれ、このような細く繊細な筆があるおかげで、美しい線を描くことができます。

弘法でもないので「筆を選ばず!」・・・なんてことはありません。筆が悪ければ線も暴れます。

筆は画家の命かもしれません。頭の中から手を伝って画面に絵を落とし込む末端のアウトプットツール。

いつもいい筆を作ってくださる筆職人さんには感謝しております。

 

 

5月になってBlogが滞りがちで申し訳ありませんでした。。。

もうしばらくしましたら個展の制作も落ち着き、また情報をUpしたいと思います。

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