毎年、夏の1ヶ月間は9月から展示される大作のために休みなくアトリエにじっと篭って制作をしています。
その作品は出来上がったからといって必ず展示される保障はありませんが、作家活動を続ける上で最も大切な研鑽の場を与えられたと思って毎年大作(例年150号、本年100号)の制作を続けています。
そんな作品を出品する秋の院展は厳格な審査のある展覧会です。
そして毎年大御所の先生方も駆け出しの新人も同じ場に新作の大作が並ぶというものです。
本年も無事に秋の院展に入選することができましたので、展示のお知らせをすることができました。
いい報告ができるのは嬉しいものです。
>>制作が締め切りに迫るといてもたってもいられず、搬入当日は早朝に目覚めて薄暗いうちから気になるところに手を入れるということをしていました。
・・・これから搬入というのに潔い行動はとれず、どうしても気になるところは気になってしまいます。でも、朝日に照らされた私のアトリエで眺める絵は、なぜかよくない部分が浮き彫りに見えてしまいます。
朝の清い光には敵いません。
>>そして、ついに搬入。
額をつけて運んでもらいました。今年までは100号のスクエアサイズです。
今年の作品は、いつもよりも遠景気味に風景を捕らえた作品を作ってみました。取材場所はスウェーデン・ストックホルム ニブローハムネン埠頭の風景です。
・・・いつもは風景というよりも、建造物主体でテーマを決めていましたが、今年はその場の空気感や奥行き・広がりといったものも意識しています。うまくできたかわかりませんが、それも研究と思い、試行錯誤・・・。
できることばかりではなく様々なモチーフや情景・テーマを様々な色彩や技法を用いて、これからもいろいろと挑戦して描いていきたいと思います。失敗しても、成功しても、挑戦し続ける心を忘れず前進したいと思います。。。
お時間ございましたら是非お出かけくださいませ。
再興第96回院展
9月7日(水)~9月19日(月・祝)休館日なし
10:00~18:30(閉場は19:00)※最終日は17:00まで(17:30閉場)
会場:東京 日本橋三越本店 本館・新館7階ギャラリー
三越HP:http://www.mitsukoshi.co.jp/store/1010/inten/
日本美術院HP:http://nihonbijutsuin.or.jp/
※入場料(800円)です