今日は朝から糊を煮て裏打をしていました。
大きな作品を描く時は特に裏打は欠かせません。
私は自分で糊を煮るところからスタートします。
裏ごしには日本料理に使う伝統的な裏ごしを使います。
これは馬の尻尾の毛でできているもので、扱いがとても大変なのですが、これで肌理細やかな糊ができあがります。
そして奥の糊桶は、先日長野に行った折に入手した漆塗りの桶です。
装潢台(そうこうだい=表具を仕立てるときに作業をする台)も檜に漆塗りの面があり、水を用いる時には漆の面を使っていました。
それと同じように糊桶も漆塗りだとどうかな・・・?と思って買ってみました。
本来糊桶は白木の桶ですが、すぐに壊れてしまったりカビたりしたので、水に強く保水性もあるもの・・・というわけで、試してみています。
おそろいの蓋もあり、使い勝手は良かったです。
それにしても、裏打ち中は暖房をかけることができずに、この時期は辛いです。
暖房をかけると紙が急激に乾燥してしまい、いい塩梅で裏打ちすることができません・・・。
1日仕事になってしまいましたがこの作業が終わると「さぁ描くぞ!」という気分になっていいです。