サクラクレパス社の協賛を経てクレパスを使用した作品の依頼があり、その展覧会が昨日より京橋画廊にて始まりました。
普段、私は日本画の画材(岩絵の具)での制作が殆どであり、なかなか使うことのないクレパスでの制作はとても不慣れで正直、依頼があった時には不安でした。
でも、材料が違っても絵を描くという行為には何ら変わりはなく、何であっても1つの作品を作りあげることが絵描きにとってはいい経験になるので制作してみました。
クレパスといっても、子供の頃に慣れ親しんだあのお絵かきの材料をバージョンアップした、「スペシャリスト85色」というものです。
>>こちらがその「スペシャリスト85色」
大変色鮮やかで、しかも色の幅が多いのが特徴です。幼いころから慣れ親しんでるはずのクレパスも、ここまで来ると大人仕様です。
こちらの材料は油彩用の揮発油で溶いて油絵具のような調合や混色もすることができ、仕上がり方は洋画に近い感じになります。
私はこのクレパスを直接画面に塗り付けたり、揮発油で溶かしてぼかしを入れたりして制作してみました。
材料がいつもと違うからといって作品が大きく変わることがないように、いつものように花鳥画を描いてみました。
・・・洋画の材料で日本画の題材を描く・・・そんな試みをしてみました。
>>東京展の会場は京橋画廊です。その他、地方巡回もします。
中央区京橋3-9-4 新京橋ビル
8月29日(水)~9月8日(土)
大阪展:サクラアートミュージアム(大阪市中央区森ノ宮中央1-6-20サクラクレパス本社ビル)
9月13日(木)~9月23日(日)
鳥取展:日南町美術館(鳥取県日野郡日南町霞785)
9月29日(土)~10月7日(日)
普段と違った材料を用いたとしてもそれは一つの作品であり、一つの絵画になります。
いつものように花や鳥を細かく描いているので、一見日本画に見えるかもしれません。でも、発色も風合いも異なる不思議な絵になりました。
また、今回の展示は様々なジャンルの作家を招待してのグループ展になっていますので、普段見ることのない様々な作家さんの作品と並べて展示させていただいております。
そんないつもと違った切り口から作品を楽しんでいただければと思います。
暑い日がまだまだ続いておりますが、お出かけくださいましたら幸いです。