Miyashita Mariko

この季節に

10月になり、すっかり暑さから解放されました。

今年の夏もとても暑かったですが、時が経つのは早いものであっという間に10月になってしまいました。

DSCN4024.jpg先月末に自転車で転倒してしまい、ただでさえ制作に追われているのに時間をロスしてしまいました。

・・・Blog更新もままならずご無沙汰しておりました。

 

さて、秋のよい気候になって行楽シーズンですが、只今制作しているのはサクラのお題です。

秋も始まりかけたこの季節にサクラ。。。

こちらは彫刻家の同級生と一緒にグループ展をするのにあたり、コラボレーションするというとても面白い企画用の作品になります。サクラの欄間を作ろうということで、下図を檜の木地に写しました。これを彫刻の友人が自由に掘り抜き、また私がその上に彩色を施してサクラの絵画調欄間を作るというものです。

 

・・・かつては彫刻家と日本画家は仲良く共同制作をしていた歴史があります。

奈良や京都にある仏像を見ても、立体に彩色が施されているものを多数見ます。

立体になったことを考えながら構図を取り、彫刻に合わせた彩色をする。いつもの平面に自由に描くのとはまた違った感覚を使います。でも先人たちもそうしてきたように、異分子同士の化学反応の妙というか足し算というかがまた新たな芸術性を生む楽しみがあります。

平面でいつも制作していますが、違った面白さができればと思います。

 

こちらの作品は下図ができて先日友人に託しました。展示は新春1月の予定です。面白い企画ですので詳細が決まりましたらまたお知らせします。

 

それから80号でサクラをもう一点制作しています。そちらはまだ下図段階ですが、これは来年3月から展示・・・でも提出は年末になります。春の作品をもうすでに準備しなければならず、やっと夏が終わって暑さが抜けたのに頭の中は春爛漫な柔らかい光の状況を思い描きながら制作しています。

季節感のある作品は必ずしもその時期を同じくして制作発表できるとは限りません。なので前もって十分な取材が必要で、春の季節には春のモチーフの取材をしてスケッチを描きためておかなければならないという大変さもあります。

 

この季節にまたできることをやること・・・この季節のモチーフ探しやスケッチもいつかの為に平行してやらなければなりませんね。。。

 

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