Miyashita Mariko

イタリア旅行記:ローマ・バチカン美術館

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ローマに行くことになってまず真っ先に思いついたのが「バチカン美術館に行く!」ということでした。

出発前に色々と調べてみたところ、世界最大級の美術館であるだけに大変に混雑するところということがわかりました。

そこで、入場時間を指定された入場予約券を予め入手しておいて、その時間に入口に行くという方法をとりました。

 

>>チケットの予約はバチカン美術館の公式サイトから個人でも申し込めます。

http://mv.vatican.va/3_EN/pages/MV_Home.html

 

滞在するホテルからバチカンまでは地下鉄で数駅でした。

世界一小さな国家と言われてるバチカン市国ですが、美術館の入り口にたどり着くのになんと迷ってしまいました。(笑)

そこで今回大活躍したのがGooglemap。

一人旅の強い味方となりました。

 

海外に行ってまず一番困るのが

「私はいったいどこにいるのか?」

ということです。

 どんなに地図が見れたとしても現在地と自分がどの方角向いているのかがサッパリわからなくなってしまうことが良くあります。

なので、通常の紙地図とタブレットの両使いで今回はかなりの精度と最短時間で目的地に到達することが叶いました。

 

 

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さて、バチカン美術館に到着するとすでに長蛇の列でした。

予約は9:30分。なのに、入口にたどり着けない。

これは困ったと思って、列を整備している係員に予約券(E-mailで送られてくるバウチャー)を見せたところ、長蛇の列から抜けて別の入口へ案内され、そこでX線手荷物検査でした。

 

その手荷物検査に非常に時間がかかるのですが、予約している人は別コーナーで優先的に通してもらえるという利点がありました。

そこから予約券を本入場券に引き換え(これも入場券を買う窓口とは別)、ササっと美術館に入ることができました。

 

旅先での時間は限りがあり、列に並んで待つほどもったいない時間の使い方はありません。

その分作品を思う存分見たいという気持ちは誰しも同じだと思います。

 

 

今回はそんなのもあって、旅行前から予約券を購入しておくという方法はかなり有効だったと思いました。

 

 

 

 

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バチカン美術館の最大の作品と言えばラファエロとミケランジェロじゃないかと思います。

 

 >>アテナイの学堂

ラファエロの最高傑作と言わずとも知られている作品で、古代ギリキャの哲学者が描かれた作品です。

この絵を初めて見た時には背筋がぞっとするほど感動して、何度も見返しました。

登場人物が誰が誰なのかとかはもうどうでもよくなって、ただ巨大な壁面に遠近法・・・いわば代表的な一点透視図法の中に配された立体的な人物を食い入るように見ました。

まるで塑像を見ているような立体感を感じ、人々の動作や表情も生き生きと描かれていて、今にも動き出しそうな雰囲気を漂わせていました。

 

ここでしばらく佇んで主題である「哲学的な理性は真実をさぐる」というものを感じてみました。

 

 

DSCN5138.jpg>>ここからシスティーナ礼拝堂へ移動し、ミケランジェロの作品と対面しました。

システィーナ礼拝堂の天井画はミケランジェロが作画したフレスコ画で最も有名な作品ではないかと思います。

 

特に「天地創造」の場面、「アダムの創造」のあの指先と指先を突き合わすシーン(E.T.のシーンのような。)は馴染み深いものではないかと思います。

 

 

果てしなく繰り広げられる天界のうごめきや動的な要素を含め、静寂の礼拝堂はざわざわとした神の囁きを感じる神聖な場所でした。

ここでコンクラーヴェが行われる特別な場所であるということもありますが、堂内はかなり厳しい警備体制であり、私語も厳禁。誰か話し声が聞こえるとすかさず怖い顔の警備員が近づいてきて注意する。

そしてもちろん、撮影なんかも禁止です。怪しい動きをしている人を見つけるや、また警備員が飛んできて怒鳴ってくる。(←しかもイタリア語で)

 

静かな礼拝堂は時に祈りをささげる人もいるほど、神聖な場所でした。

 

作品をただ感動して眺めていましたが、それ以上にここに滞留する祈りの心というものを感じる見学でした。

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