古代ローマ遺跡を巡ってみました。
>>フォロ・ロマーノ
パラティーノの丘全体に広がる遺跡跡地ですが、紀元前よりある公共広場で、歴代の皇帝や権力者が造営・拡大を繰り返し、裁判や政治、集会や商業活動の中心として栄えてきた場所とのことです。
一気に仕上がったというわけではなく、一つ一つの神殿には時代の差があり、整備・修復も紀元前より行われていたのですが、時代の流れでその主たる役割を終えると勝手に大理石の柱などを持ち出してリサイクルしていた時代(ルネッサンス期)もあったそうです。
なんともったいない。
発掘展開されて現在の姿になったのは1803年・・・日本だと江戸時代後期。天保の大飢饉や改革以前の話である。
あまりに長い歴史の中での出来事で、考えるだけで気が遠くなります(笑)。
例によって私はいつも徒歩で街歩きをしているのですが、その街中に突如だだっ広い発掘現場のような広場が出現するのがここフォロ・ロマーノ。
日常の空間とはかけ離れた時間が止まったエリア(しかも広大!)が出現し、目に飛び込んできただけでワクワクしていました。
観光名所だけあってたくさんの人がこの遺跡公園内にギュギュっと詰め込まれてる状態でした。
一つ一つの神殿がまた美しく、見せ場がたくさんあるので、どこもかしこも歴史の足跡を感じるものでした。
>>コロッセオ
コロッセオは古代ローマと言えば誰でも知ってるという巨大円形闘技場です。
剣闘士や猛獣の殺し合いを見世物にしていたという歴史があるが、現在ではその剣闘士の恰好をした観光客目当ての写真撮影をしてくれるお兄さんをアチコチで見かける平和なエリアです。
コロッセオに入って見るのには入場券が必要なのですが、隣接するフォロ・ロマーノの入場券と共通券となっています。(2か所で€12)
ガイドブックのよる開場時間によると季節によるが8:30~19:30とありました。
フォロ・ロマーノにずいぶん心を奪われてしまい、コロッセオにたどり着いたのが15:40。
まだ余裕だろうと思っていたのですが、なんと本日の開場時間は16:30との立て看板が!これは誤算でした。
入場は15:30まで・・・結局間に合わず中に入って見ることができませんでした・・・。
コロッセオは現在修復工事中で、見栄えのよいコロッセオらしい場所は全て足場が組まれていていました。
写真はちょうど裏側からみた様子で、フォロ・ロマーノを背景にしたコロッセオの美しい姿です。しんみり日没までコロッセオを外から眺めて時間を過ごしました。
これからローマに行かれる方は是非、時間をチェックしてからコロッセオにお出かけください。
季節によってかなり開館時間にばらつきがあります。入場は閉場時間1時間前です。
http://www.colosseo-roma.it/Visita_il_Colosseo/Visita_il_Colosseo.html