Miyashita Mariko

イタリア旅行記⑪:水の都散歩

 どこを切りとっても絵になるヴェネチア散策をしました。

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>>ヴェネチア在住の友人の案内で、一日中ヴェネチアの街、というか、小さな島や橋を歩いて巡りました。

ヴェネチアは水路と水路の間に所せましと建物が密集しているラグーナなので、気がつけばバスや車、電車の類は全く見ません。

 

移動は水上タクシーかゴンドラ、それか徒歩。

徒歩巡りを主とする私としては、歩くスピードで景色を眺めることがなにより心に響く風景との出会いにつながります。

特にヴェネチアは街自体が美しく、どこを切り取っても絵になると言っても過言ではないほどです。

 

朝方雨がふっていたこともあり、雨上がりの街並みはいつも以上に色鮮やかで輪郭線が鮮明に見えました。

 

ヴェネチアの特徴は橋と教会が多いこと。

 

ヴェネチアといえばサンマルコ大聖堂、リアルト橋が有名。しかし、はるかに多くの橋と教会が大小合わせておびただしい数存在するという友人の説明に、どの街角の家々の隙間からもどこかしらの教会が見え隠れすることを知りました。。。しかも見える教会がその都度違うんです。

 

その多さはン百・・・とのことで驚きです。

 

 

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>>イタリアに来てから昼食と言えばローストしたパニーニばかり食べてましたが、ここヴェネチア名物(?)はシーフードのサンドイッチ。

このしっとりした生食パンにパンパンに詰められたシーフードとサラダの和え物みたいなのが何ともヘルシーでおいしかったです。

この裏路地のど真ん中にあるサンドイッチカフェは地元の人の憩いの場のようで、終始入れ代わり立ち代わり人であふれていました。

 

夕食にはピザの世界大会第2位のピザを食べに連れて行ってくれました。

2位を強調するのは、なんと、1位は日本人が取ったからだとわざわざ説明されました。(たしか表参道の・・・。)

 

え?ちょっと、本場としては悔しくないの? 

と聞くと、「いやいや、自国以外の外人がこんなにピザを愛して研究して味を究めるなんて嬉しいことじゃないか。 」という。

それなら次は負けないようにもっとおいしいのを作るだけさ、となんともポジティブ。

そこで、お肉をあまり食べない私に合わせたオリジナルピザ・・・マルゲリータの上に大好きなルッコラとパルミジャーノレッジャーノを蒔いたサラダ風のものを焼いてもらいました。

 

 

105318.jpg >>ヴェネチア最後の夜に友人とたくさんおしゃべりをして、別れを惜しみました。

絵画に音楽、彫刻に建築、伝統的なものも新しいものもたくさん見ました。

人の手でラグーナに土地を作り上げて、積み木を積んでいくようにして作った街。

思えば庭なんかない。植物を植えて眺めて楽しむなんてそれは贅沢なんだとか。

合理的でコンパクトな土地活用と設計。

使えるものは使う。古きを生かす。

世界最古のゴンドラの修復工房もよかった。

「ヴェネチアは芸術の宝庫、感性を養うには最適だっただろう?」と友人は言った。

 

別れ際に「世界のどこかにこうやって心の通う友達がいるということは人生において何にも代えがたい財産なんだよ。」とハグをしてくれました。

 

生きてく上で、何かを支えにする。

自分が孤独であると思ってしまう、ふとした闇に包まれそうになった時に思い出すといいという。

 

「マリコ、いつまでも君は君のままで変わらずいてほしい、その性格と明るさを失わず、また会う日まで、10年後も20年後も友達でいよう!」と言われて涙が出ました。

 

どこの世界においても友人とはかけがえのないものです。

 

 

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