モン・サン・ミッシェルとパリを結ぶ高速道路(Autoroute)の途中、ちょうど真ん中位にリンゴというか
シードルの名産地があります。
フランスの西側に位置するこのノルマンディー地方はブドウが育
たないのでワインができません。
そこでリンゴのお酒が発達・・・シードルの名産地なのです。
その名も「シードル街道」というリンゴの木に囲まれた道を進み、
ブヴロン・オン ・オージュ(Beuvron eu Auge)村へ行きました。
フランスの美しき村 "Les BeauX Villages de France"にも登録されているノルマンディーの古民家建築の街並みの美しい村です。
モン・サン・ミッシェルを代表とするノルマン様式建築の石組みの建物とは別に、ノルマンディーの民家建築は、木で柱や骨組みといった枠を先に作ってからその間を漆喰などで埋めたような感じです。
全体的に見ると微妙に揺らいでいるようにも見える、温かみのある手仕事を感じる建築です。
その木枠のデザインがとても素敵で、クロスしていたりV字に組まれてたりして幾何学模様のように見えます。
オートルートからは牛が放牧されているのが見えたり、街中には水路があって石段で降りて洗濯や野菜を洗えるような水場がありました。
パリの都市風景とは違ういわゆる農村風景で、全く趣きが違いました。
街でシードルを買って飲んだのですが、とても濃厚でした。
リンゴジュースも買ったのですが、少しクセ(発酵しているような)のあるまろやかな味わいは独特で、一度飲んだら忘れられない味でした。
こんなフランスに出会えたことが何より心に残りました。