Miyashita Mariko

フランス旅行記⑧着物 de Paris

今回はパリに浴衣(竺仙の黒紬)を持参して行きました。単衣風に着こなしていざ出陣。

0526.jpg
しばしパリで着物散歩・・・。
シャンゼリゼ通りを着物で歩くとどうなるか。
それはもうパリジャンの関心の的でした。
一緒に写真を撮ってと言われたり、話しかけられたり。

「ワタシハニホンスンデマシタ!」とにこやかに流暢な日本語で話しかけてくるおばさまもいたりで街中で笑顔とイイネ!をいただいて気分よく過ごしておりました。



さて、着物で闊歩するのが目的ではなく、とある場所に向かっておりました。

113302.jpg

シャンゼリゼ通りを下って行った先、プチ・パレの中にコソっとあるパリのグランメゾンLedoyen(ルドワイヤン)に行くためでした。

ここは予約が至難なミシュラン三ツ星の本格的フランス料理総本山です。ナポレオンが御妃となるジョセフィーヌと出会ったと言われている歴史ある老舗中の老舗なのです。


パリ行きが決まった時に行けたらいいなと思って事前に予約をしておりました。

しかし予約確認メールが来なかったので不安になって前日直接店舗に行ってコンシェルジュに確認したところ、どういうわけか予約が取れていなかったという。。。

事前に予約メールもして日本からわざわざ来たのに!と言ったのですが、あいにく満席で席ができたら連絡するけど期待しないで・・・との回答でした。

ガックリ。

お店に行くにはあまりにもラフな格好で行きすぎました。ジーンズにスニーカーではちょっとまずかったかな。。。


翌日、ホテルのフロントに頼んでルドワイヤンの席が確保できてるか電話してもらったところ、なんと奇跡的に席を作ってもらえました。

そんなこんなで喜んで着物に着替えて出かけた・・・というわけなのです。


着物で行ったところ、前日相手してくれたコンシェルジュのお姉さんはエントランスで着物姿の私を見てとても嬉しそうな顔をして出迎えてくれたのが忘れられません。


レストラン内でも着物で登場したことで給仕してくれる方にとてもよくしてもらい、レストランに敬意を払って楽しみにして来てくれたことに感謝しますとシェフか自らでてご挨拶してくださいました!

そのシェフ、ル・スケールさんはミシュラン三ツ星を維持し続けた偉大なシェフ。
実は、私が食事をした日はル・スケールさん退職の最後の回だったそうです。

最後の食事ということで友人知人が押しかけてそれで私の予約メールが吹っ飛んでしまったという説明でした。
そんな記念すべき最後のシェフの味を堪能できて何ともラッキーというか感動しました。

日本の文化を身にまとってフランスの文化を味わうという素晴らしい時間を過ごすことができて大満足でした。

Archives