Miyashita Mariko

フランス旅行記⑩:ボーヌへ

地方の展示があったりしてアチコチに出かけており、チョットバタバタとしてて更新が遅くなりました。

フランス旅行の最終章です。

DSC_0777.JPGオスピス・ド・ボーヌ (Hospices de Beaune=ボーヌ慈善施設)に行ってきました。



ボーヌ (Beaune)に行くと「オテル・デュ (Hotel-Dieu=神の館)」という、ひたすら派手な外観の展示施設があり、まずはその建築に魅了されて中に入りました。


ここは世界最古の病院(施療院)であり、時に貧しい人にパンを分け与えたり、身寄りのない人を引き取ったり、治療を施したり、そして教会のような慈悲に溢れた施設であったとのことです。

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ここは歴史的建造物として現在では博物館となっていますが、その施療院は場所を変えて今もなお生き続けてるということに驚きました。




創設者はワイン事業で一財を築いたブルゴーニュの財務長官ニコラ・ロラン夫妻。




ワインの収益を施療院の運営に充てていたということです。


創設当初の施療院の内部を再現した展示には古い時代の医療器具や治療についてパネルで説明されていました。

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教会のようなステンドグラスの内装は心の治療まで施すかのような美しさでした。


今もなおオスピス・ド・ボーヌのブドウ畑からワインを作られているのですが、そのワインは他では流通することがありません。




毎年オークション(クリスティーズ)によって樽単位で取引がされるのです。


また、その収益は施療院の運営等に全て充てられてるそうです。

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ワインを作る人も買う人も飲む人も全て慈善活動に参加しているという。。。



ワインというと高級な嗜みのようなもので敷居が高いと勝手に思っていましたが、人を惹きつける魅力をこういった素敵な活動に結び付けると違った輝きを見せるものだと感じました。




人の手で作り、人の手からまた人の手に渡り、そしてすべての人の幸せをつなぐ。



そんなワインにまつわる素敵な一面を見れたことが収穫でした。





百貨店のワイン売り場でオスピスのワインを見るたびにこのことをフっと思い出すのでした。

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